日時     KIN 54  自己存在の月(22)12:05:09 (2006年11月8日)

青い水晶の猿の日

青い猿は、ホゼの太陽の紋章、水晶は柳瀬の銀河の音

ライトアップされ、21時17分が満潮の厳島神社。

水晶の日の世界同時瞑想の日が、満月と重なった。

そういう、「同じときに、起こる」という

人の叡智と自然の摂理との一致の符号に、意識をもっと向けるべきだ。

それを楽しむように、味わうように。

朝、着いた時は、朝の満潮の時間が近く、海の中にあった鳥居と厳島神社が、

夕方、ダライラマの法話を聞き、弥勒菩薩を拝観した後に来たときには、

その海だった神社と鳥居まで、海の底が陸になり、歩いていける。

干潮のすぐ後の時間だった。

満月の日の潮の干満を、これだけ、明らかに眼にしたのは初めてかもしれない。

ここに神社を建てようと思った人の、叡智と想像力に、思いを馳せた。

満月があり、

赤い大きな鳥居が美しく、

ライトアップされていて、

海に浮かぶように映る厳島神社がある。

舞殿が、海の方から見える。

ここに、笛一本の音楽があれば・・・

鼓ひとつの、リズムがあれば・・・

日本、満月祭り の 柳瀬の頭の中の候補地なのだが、

どのようにも、演出できる・・・のを感じる。

ただ、海の沿って歩いていて、出会ったのは鹿と 7-8人外国人だけ・・

日本人は、どこにいるのだろう。

ダライラマの法話を聞きに来た日本人も、千人は来ていたのだから

満月と、太陽と月と地球が生み出す海の風景と、

自分の細胞遺伝子が感じるその周期を

どうして、こんなに美しい、光景が、目の前にあるのに、

日本人がいないのだろうか・・・

厳島神社をつくった日本人の叡智は、どこに行ったのだろうか・・・

ダライラマが、語った

心の無明を晴らすために、

相互依存を知ること。

地、火、水など5つの構成要素でできていること、

つまり、オーガニック・オーダーを知ることを説いていたのだが・・

生命の、宇宙の仕組みを感じる、

そして、その自然の中での、宇宙を感じた人の営みを感じることができる

ダライラマの話を、普遍化しているこの光景を

日本人が、誰一人、少なくともここに楽しみに来ていないことに、また、驚く。

日本、満月祭り のようなものを、呼びかける必要性を

そんなことからも、また感じた。

半眼の先に、

海に映る赤い鳥居をとらえながら、

ナチュラル・マインド・メディテーションを行う。

足元の波が、急に、波立つ。

理由はわからない。

というより、鳥居が美しく映るほど、海が静かなのを改めて知る。